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更級小学校のホームページへようこそ!

TEL.026-275-0052

〒389-0812 長野県千曲市羽尾1864


校長室より


更級小学校は、明治6年に羽尾村旧堂を仮校舎として教授を開始し、翌年明治7年に、羽尾村・須坂村・若宮村の3つの村の申合組合が、現在地(羽尾1864番地)に開校した鼎立(ていりつ)学校を前身としています。以後、明治・大正・昭和・平成と140年以上にわたって数多くの人材を輩出しています。令和5年度には開校150周年を迎え、大変歴史のある学校が本校です。

平成1611月に建て替えられた現在の校舎は教室や廊下、階段など校舎全体に木目が美しく整えられた木材がふんだんに使われています。特に、2階までの高い吹き抜けの昇降口ホールが特徴です。また、学校からは、千曲市のシンボルの一つ冠着山(姨捨山)を仰ぎ見ることができます。自然豊かで、美しく整った学校環境のもと、更級小学校の子どもたちは、毎日楽しく元気に生活しています。

学校教育目標「目を上げ、手を組み、たくましく進む子」は、昭和45年に明治以来の木造校舎から鉄筋コンクリートの校舎に改築されたことを記念して建立された、笹村草家人作『騎馬戦の像』に由来しています。玄関の東側に建つこの像は、校舎正面にそびえる冠着山に正対し真っ直ぐな眼差しを遙か冠着山の山頂に向けています。像の背には「更級の子のちち,はは達 これをたてる」と刻まれ、建立当時の保護者や地域の方々の更級の子どもたちに対する願いが込められています。そのりりしい眼差し友と手を組み合って歩む姿に更級の子どもたちの理想の姿を重ね、「目標に向かって協力したくましく生きる子ども」の育成を本校の教育目標としています。
また、学校教育目標に込められた願いができるだけ子どもたちにもわかるよう、「自分大好き」「友だち大好き」「みんなでやりぬく」という3つのキーワードを示し、職員も子どもも日々この言葉を意識しながら学校生活を過ごしています。

下級生の面倒をよく見る上級生の姿があります。また、学年の枠を超えて遊び、下級生が上級生の教室を訪れる姿も見られます。上級生のよき姿や行動が、学年を超えて下級生に影響していく関係をもった子どもたちです。その姿は、「更級の子どもは更級で育てる」という目標のもと、学校や地域の子どもたちのためにと平成14年ごろから盛んに行われてきているボランティア活動によって、大きく支えられてきました。それはやがて、「子どもたちとのふれあいを通して、地域の方々がお互いを知り、子どもたちへの願いや願う姿を共有することで、『楽しい更級小学校づくり』『楽しい更級の地域づくり』につながり、結果として子どもたちの郷土愛を育みながら、更級の地域力向上につながる」という思いに結集されました。そして、多くの学校支援ボランティアや地域の方々の参加によって、幅広い教育活動が展開されている現在の更級小学校となったわけです。

更級小学校の歴史を振り返ると、そこには必ずこの地を拓いてきた方々の献身に出会います。その意味を大切にすると共に、更級の人々の思いや願いを十二分に感じながら、予測不能と言われる未来をたくましく切り開いていくことができる子どもの育成をめざして、更級小学校の教育活動を創造的に進めていきたいと思います。

千曲市立更級小学校  47代校長 松澤 幸嗣