校長室より
千曲市立更級小学校は、明治6年に羽尾村旧堂を仮校舎として教授を開始し、翌年明治7年に、羽尾村・須坂村・若宮村の3つの村の申合組合が、現在地(羽尾1864番地)に開校した鼎立(ていりつ)学校を前身としています。以後、明治・大正・昭和・平成と数多くの人材を輩出し、令和5年度に開校150周年を迎えた歴史ある学校です。
平成16年11月に建て替えられた現在の校舎は、教室や廊下、階段など木目が美しい木材がふんだんに使われています。また、2階までの高い吹き抜けの昇降口ホールが特徴です。そんな学び舎からは、千曲市のシンボル冠着山(かむりきやま、姨捨山)を仰ぎ見ることができます。月の都 千曲、自然豊かであたたかい環境の中で、子どもたちは楽しく元気に生活しています。
学校教育目標「目を上げ、手を組み、たくましく進む子」は、昭和45年に明治以来の木造校舎から鉄筋コンクリートの校舎に改築されたことを記念して建立された、笹村草家人作『騎馬戦の像』に由来しています。玄関の東側に建つこの像は、校舎正面にそびえる冠着山に正対し、真っ直ぐな眼差しを遙か冠着山の山頂に向けています。像の背には「更級の子のちち,はは達 これをたてる」と刻まれ、建立当時の保護者や地域の方々の更級の子どもたちに対する願いが込められています。そのりりしい眼差し、友と手を組み合って歩む姿に、更級の子どもたちの理想の姿を重ね、「目標に向かって協力し、たくましく生きる子ども」の育成を、本校の教育目標としています。
上級生は、下級生の見本となる姿で下級生の生活をサポートする姿があり、学年の枠を超えて遊び、上級生のよき姿や行動が、下級生に伝わる美しい繋がりが本校の伝統のひとつです。その姿は、「更級の子どもは更級で育てる」という合言葉で、地域の皆様がボランティアで学校の諸活動を支えるという姿の伝承の証です。
受け継がれる伝統を大切にしながら、更に、子どもたち、保護者の皆様、地域の皆様とのふれあいを重ね、お互いを知り、互いの願いや願う姿を共有して「皆様から愛される更級の子ども」「たくさんの皆様が集う楽しい更級小学校」「たくさんの方々憧れる更級地域」となっていくことを願っています。
本校の校歌に「学びの道を一筋に」という一節があります。子どもたちが自分なりの学びの道を歩んでいけるよう、また「明日も学校に行きたい」「ここが自分の居場所」と感じられる安心であたたかい学校を、子どもたちとの関わりの中でつくります。そして、子どもも大人も「好き」「楽しい」「なぜ」をとことん追究できる地域の学びのプラットフォームとしての役割を担い、私たち教職員も学び続ける存在として「学びの道を一筋に」を姿で示していきます。
本校の歴史を振り返ると、そこにはこの地を拓いてきた方々の献身に出会います。その思いを重く受け止め、子どもたちの「今」と「将来」の幸せのために、我々教職員が、「何ができるか」、「何をしなければいけないのか」を問い続け、予測困難な時代をたくましく生き抜く力を育んでまいります。

千曲市立更級小学校 48代校長 赤羽 美和子