感動の平成20年度卒業式

 

  

                                                        在校生がおめでとうと花をつけて!

 

 
いよいよ入場、暖かな拍手が響きました。    教育委員会告辞「市教育委員会より式挙行の挨拶」

 

 
6年担任の先生に呼ばれ1組、2組と順に一人一人が登壇、校長先生より卒業証書を受け取りました。

 

 

学校長式辞(式辞の内容はここに)     来賓 千曲市瀧澤嘉一副市長より祝辞をいただきました。

 

 
卒業記念品として「演台」をいただきました。 在校生そして卒業生の歌声が共に響きあうのも最後

 

 
静々と退場する卒業生を見送ります。

 

 

 
正面玄関で、見送りの時間が近づいてきました。

 

 
39人の卒業生の皆さん、元気で素敵な中学生になってください。「さようなら」

 

 
「騎馬戦の像」の前で。ここを上り下りしたことも思い出に。「またここで、会いましょう」



平成二十年度【更級小学校卒業式式辞】


<序の言葉>

長くなってきた日差しにさらしなの里から見上げる冠着山の残雪もやさしく見えるようになり、校庭の花壇にはチューリップの芽が顔を出しています。春の訪れをつげるこの晴れやかな本日、多数のご来賓の皆様並びに保護者の皆様のご臨席を得て、平成二十年度卒業式が挙行できますことを、心からお礼申し上げます。

<卒業生の紹介>

小学校6年間の課程を修了し、本日、更級小学校を巣立ちゆく三十九名の卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。皆さんといっしょに過ごした日々は、たった一年間でしたが、学校の顔としての頼もしい六年生として、また、すばらしい力を秘めたみなさんとして、一年間たくさんの思い出を宝物として持つことができました。たくさん印象に残ったことがありましたが、その中で3つお話しをしたいと思います。

一つめは、歌声のすばらしさです。いっしょに付き添った修学旅行のバスで、練習を始めて間もない合唱「平和の鐘」を口ずさむ声が、しだいに増えて、そしてハーモニーがつき、最後はクラス全員の合唱になったのには本当に驚きました。ああ音楽が好きな子達のいる学校に来てよかったと思い、みなさんのすばらしさを再認識した瞬間でした。六月の校内音楽会で演奏し、夏には「戦争と平和」について勉強し、沖縄の「島唄」もレパートリーに加えましたね。そして迎えた秋の千曲市合同音楽会では、心に届くすばらしい歌声が会場をつつみました。講師の先生もていねいに作り上げて来たその歌声を絶賛してくださいました。みなさんが心をこめた歌声が今日も聞けることを期待しています。

二つ目は、授業に集中する姿勢です。歴史の授業では、遠い昔の時代に思いをはせながら、もし自分がその歴史の人物だったら、また家来だったらと、その時代に生きているかのように真剣に討論する姿がありました。また、別の授業を参観した中学校の校長先生は、みなさんがよくノートをとり、まとめて書く力あることに感心していました。運動会の組体操、修学旅行の団体行動、力を発揮するときにさっと集中できるすばらしさがみなさんにはありました。

三つめは、下級生を大切にし、親切にていねいに教えリードする姿です。みなさんが優しく頼りになる存在だったことは下級生がよく3階を訪れていたことでもわかりました。毎日の登校の先頭に立って学校に通ってくる姿。リレーのバトン練習で、いっしょに走りながら受け渡しを教えていた姿、縦割り活動でのリーダーシップ、いよいよ鼓笛隊を引き継ぐことになり、パート毎に5年生にていねいに何回も教えていた姿。きっと六年生のみなさんも卒業していった先輩から、親切に、ていねいに教わり、リードしてもらったのでしょう。その意味で、みなさんは更級小学校のすばらしい伝統を引き継いで、この一年をかけて次のみなさんに渡してくれたように思います。

このように、毎朝の玄関ホールの掃除から始まり、学校の中心になってこの一年、力を発揮して来てくれたみなさんに、あらためて感謝したい思いです。

 

<中学に向けて、はなむけの言葉>

4月からみなさんの中学校生活がいよいよスタートします。そこでは、小学校より一歩踏み込んだ勉強や運動が待っています。いろいろなことに挑戦していく中で、自分が好きで打ち込めるものをつくり、自分の夢や希望をふくらめていってほしいと思います。

 

みなさんが、六年生を送る会で合唱した「Secret Base 〜君がくれたもの〜」の演奏で、「帰り道の交差点で声かけてくれたね『いっしょに帰ろう』」というフレーズが耳に残りました。 学校と家を行き来した日々を思い、友だちや学校でのいろいろな出来事を歌いながらきっと思ったことでしょう。そして、それは皆さんの心の中で更級の里の風景と重なっているように思います。空気の様にさりげなく皆さんのまわりに広がっている更級の里の自然と、そこに住む人たちに見守られて育ってきたことを、卒業する今、あらためて感じて欲しいと思います。みなさんがここですごしてきた日々、それが宝物であることを将来きっと実感することでしょう。そして、皆さんの誰かが更級の里を引き継いで、未来の更級の子どもたちを見守る人になると信じています。

 

<保護者への祝辞>

保護者の皆様方,お子様の幼かった入学の頃に思いを馳せ,また,凛々しく成長された今日の姿を御覧になって,さぞかし感慨もひとしおのものがおありであろうと拝察いたします。お子様の御卒業,誠におめでとうございます。お子様は平成十五年四月、戸倉町立更級小学校最後の入学生として本校に入学されたと思います。その年の内に戸倉町は合併し新制千曲市が発足しました。二年生の平成十六年には校舎改築が完成し、盛大に130周年記念式典が行われたと伺っております。皆様方がこの校舎を訪れるときには、新たに校舎ができた時のこともきっと思い出して下さるかと思います。お子様が卒業されても,地域のよき理解者として,これまでと同様に本校の教育活動に御理解と御支援をくださいますようによろしくお願いいたします。

 

<まとめ>

 最後になりましたが 千曲市副市長「瀧澤嘉市様」を始めご来賓の皆様方には、ご多用の中、卒業式にご臨席を賜り誠にありがとうございます。また、日頃より本校教育に寄せられました温かいご支援ご協力に対しまして、心より感謝申し上げます。地域の子どもたちの健やかな成長をこれまでと同じように見守っていただけるようお願い申し上げますと共に、皆様のますますのご多幸を御祈念申し上げ、学校長の式辞といたします。

 

平成二十年三月十八日

 千曲市立更級小学校長 伊藤可主也